2013/10/28

Rock'n Roll

Lou Reedの訃報を聞いたのは、
ダンスの練習後でした。
終わった後で良かった・・・
もし先に聞いていたら、
体中の力が抜けて
とても踊れなかったと
思うから。

The Velvet Undergroundの
『Beginning to see the light』
の歌詞が心にこだまする。

『How does it feel to be loved?』
  (愛されるってどんな気分だい?)

彼の歌はいつも
私を励ましてくれたから
今はただ呆然としてしまうばかり。

Peter GabrielやDavid Bowieは
追悼の意を表しています。

Peter GabrielはLouの純粋かつ率直な詩に
感銘を受けていたと彼の業績を長い文章で
讃え、

David BowieはLouは私の師匠だったと
("He was my master")伝え、

そしてJohn Caleは、
アーティストとして偉大な人を失った
だけではなく、
自分にとって古くからの(かけがえのない)
仲間を失ったと語っています。

素晴らしいアーティスト達が皆、
悲しみに暮れているのが分かる。

どれだけの人に深い影響を与えたのでしょう。

2007'のLou ReedとDavid Bowie



私自身、好きな曲は沢山あります。
もう数え切れないほど。

彼の歌詞はひとつの時代の象徴の様です。


決して綺麗ごとでは無い裏の世界が
”The velvet underground”の真骨頂でした。


*1 『手には26ドル札を持ってレキシントン125番で』 
   売人の男を待つ薄汚れた『俺』が街に出て目にするもの、
   『 I'm waiting for the man

私はこの曲から彼の世界に没頭していきました。

10代の頃、もうビートルズもウッドストックもパンクも
とっくの昔に終了してしまった筈の時代に。

それはちょうどギターを弾きはじめた10代終わりの頃。

いいことも、わるいことも沢山教わったような気がして。


*2 『君の鏡になろう 君の全てを写しだす』
   と、NICOが女性ボーカルで朗々と歌いだす不思議な感覚に
  癒された『I'll be your mirror
     Johnnyがtwitter上でで一度、「君と友人の為に」と、自身の部屋で
  かけたとツイートしたのがこの曲。
  
暖かい抱擁の様な曲の数々。

そして次の2曲は、今後、どんなに年を重ねても
覚えているであろう。
 *3 『ベイビー、明かりが見えてきたって 
   たった今しかないのだから
   手に歯をつけたのさ
   そうすりゃ その髪を一晩中グチャグチャに
   できるだろ』

   シンプルなのに格好いいcutting guitarの、
 
  『Beginning to see the light

  
  そして私の一番好きな部分、
   
  『How does it feel to be loved?』
  (愛されるってどんな気分だい?)

何度も何度も繰り返し歌う彼の叫び声が心地よくて。
何度も何度も繰り返し聴き続けて。

  
 Louが皆から慕われ、愛されていたのは、
彼が純粋に自分の気持ちを言葉にして
それを芸術にまで高めようとしたから。  

彼が私に教えてくれた事、
それは何があっても大丈夫だという事、
spiritさえ大事にしていけば、
なんとかやっていけるってこと。

これまで悪い事も、良い事もあった、
でも一番、危うい季節にいたとき、
彼の音楽が私の心を救ってくれた

*4『ジニーがまだ5才の頃は
  何もなくてつまらなかったらしい』

  でもある日ジニーが耳にした
  ニューヨークのラジオステーションで
  かかった曲が彼女の人生を変えてしまう
  『Rock'n roll

 この曲にどれだけ救われたことか。
 たった一言の感謝の言葉では
 気持ちはとても表せない。

 だからLou,今でも貴方は私にとって特別なRock'n Roller。
 

追記1:未発表曲やレアトラックなどを含む
    Velvet Undergroundの3枚組のCDアルバムが
    出る予定だそうです。

 追記2:奥さんによると、彼は心の安らぎを得て旅立っていったとか。
    長年行っていた太極拳が彼の心を救ってくれたのでしょうか。
     
    私も瞑想をして、彼の冥福を祈りたいと思います。
    
    そしてもちろん、ワイルドサイドを歩いていきます。

*1  "I'm waiting for the man"   
*2  "I'll be your mirror"
*3  "Beginning to see the light"
*4  "Rock'n Roll"

2013/10/16

Bodily Functions / Herbert

Herbertさんは長い間
『100lbs』が一番好きだと思っていたし、
『Friday they dance』の件に関しては
ここのブログにも少し紹介した位、
思い入れがありました。

でも久しぶりに聴いた『Bodily Functions』の
その不可思議な音の世界に
強烈に惹きつけられてしまいました。

もしかしたらこれはすごいアルバムかもしれない、
と今更ながらに再評価進行中。

実際、NMEの年間top50でも
上位に君臨した事があるらしいです。

『私は貴方をよく知らない』で始まる
けだるい女性の歌声、
そして切ないピアノ。

ハウス/テクノ/ジャズの融合は
さながら近未来に再成された
クールジャズの様に美しく
どこかこの世のものでない危うさを感じます。

女性の声で綴られるリリカルな詩。
フレンチ・シネマの様にさりげなく
ドラマは進行していきます。

『出ていって、もう会いたくない』

かと思えば

『あなたの事がとても恋しいの』

だとか。
やれやれ。
女心は秋の空のように厄介で。

ただの甘たるいだけの曲なら、
履いて捨てるほどあるかもしれないけれど、
彼の手にかかれば
完璧に計算されたリズムに乗せられた
ダンサブルかつミステリアスな作品に仕上がる

まるで極上のワインを飲みながら
黒光りするグランド・ピアノの側で歌う
美しい女性をうっとり眺めているような気分。
空には満天の星、
そして銀河系レベルのロマンスが進行中。

とにかく上質な気分を味わえるアルバムです。

エクセター大学で演劇と音楽を学んだ彼。
どんな青春を送ったのでしょうか。

ふと疑問に思うのは、
「この歌詞は一体、誰が書いたんでしょうか?」
彼なんだろうか。
それとも歌っている彼の奥さんなんだろうか。

出来ればよりロマンティックな事実であって欲しいなんて
身勝手な妄想が展開中。


ボディリー・ファンクションズ・スペシャル・10thアニヴァーサリー・エディション

Herbertのサイトから視聴も出来ます。

Matthew HerbertのMusicコーナー





2013/10/09

Johnny違いなんですけど

私は殆ど、TVを観ないです。
家にTVがある事を忘れてしまう位、TVを観ないのです。

本当は朝もTVを観たいとは思わないのですが、
家族の意見と、世間で何が起こっているのか
時々チェックする必要があるかもと思って
毎朝TVをつけています。

最近、某フジテレビ番組で、
『脳活Johnny』というコーナーが始まったらしくて、
これがちょっと困っています。
「ほらほらJohnnyだよ、Hazuの好きなJohnnyが出たよ」
とまあ、こんな風に家族からいじられてます。

適当なネーミングの割には、しっかり英語で綴られていて
全然似ても似つかない、人類ですらないロボットなのに、
つい、観てしまいます。

止めて欲しい と、 止めて欲しくない、 のあいだ。

ちなみにDVD鑑賞は好きですから、
TVを完全に撤廃する訳にはいかないです。

Johnnyさんは今UKツアー真っ最中。
いいですね。いつか海外でも観て見たいです。

追記:ある朝、
    脳活Johnnyの答をめぐって
    家庭争議になりました。
    TVの答が『間違っていた』らしく、   
    (理系は大変)
    答合わせしたくてweb検索したのですが、 
    どうやらまだ、専用ページが無いみたいですね。
    後で復習できて
    有難いから作って頂けると良いですね。

    でもそれだと誰もTV見なくなっちゃうかも。

追記の追記:
    ここで言う、Johnnyさんとは、
    Johnny Marrさんのことです。
    ご存知かと思いますが、念のため(笑)