先週、準新作になっていたイルミネーション・プロダクション製作の
『ペット』を借りてきました。CMなどで見かけた、
「ご主人のお留守の時にやりたい放題やるお気楽なペット達」
の映画かと思ったら、これが結構深くて、それに怖かった。
優しい飼い主と暮らす主人公の犬のもとに、
新しい犬が来ていじめられるのかな、と
思うと次はその新しい犬ともども、街角のワルい野良猫たちに痛めつけられ、
かなり悪い猫だなと思っていると、次には保健所の職員が現れて、
野良犬と間違われて捕獲されてしまう。
悪者がどんどん入れ替わっていき、家からどんどん引き離されてしまう。
この映画を観ていて、もしも子供が、「なんでこうなるの?だれが悪いの?」
って聞かれたら、大人は一瞬言葉につまるのではないでしょうか。
人間から愛されなくなって不要物になったペット達の
愛憎入り乱れた複雑な感情がとてもリアルに表現されていました。
特にウサギは名演技。愛されなくなったウサギなんて、
私は初耳でしたが、捨てられたウサギの狂い方は半端なく、
「ちょっとヤバイぞあいつ」なんて陰で言われている。
アニメに迫力があり、最後はとても感動的でしたが、
でもイルミネーションって会社は、それだけでは終わらず、
最後の『おまけ』もちゃんとついてきます。
人は 『おまけ』に弱いって事、よく分かっていてそのツボをついてきます。
少なくとも私はおまけに弱いので、それを楽しみに観ていたりします。
個人的にはミニオンコスプレが可愛すぎました。
この映画を観て、色々考えさせられました。
ペットをマイノリティ(少数民族)と考える事もできるかもしれません。
可愛らしいアニメに余り深堀りしたくはないのですが、
社会的弱者を主人公にして、子供だましではない
力強い何かを感じさせてくれるように思います。
容赦ない残酷さもきちんと描いていることでジョン・ラセターの『バグズ・ライフ』をちょっと思い出しました。
それからアニメはいいですね。
ミニオンズ関連作品を愛でるようになってから、
本当に久しぶりにアニメを観ていますが、
とてもシンプルな表現と美しい描写を観て
子供時代を思い出すような感動が再び蘇ってきました。
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